2021.06.16
Google Trendsで見る「夏」関連トレンド
TAG: 日本
皆さんはどんな時に「夏」を認識し始めますか?あちこちに咲くアジサイを見るとき、湿気で髪のうねりが気になるとき、梅雨入りで体調不良を感じるときなど、皆さんには様々な夏センサーがあるかと思います。
今夏は新型コロナウイルスの影響で延期された2020東京オリンピック・パラリンピックの開催が目前に近づいており、久しぶりにフェスティバル感が戻ってくるのでは?と思う方もいらっしゃると思います。
さて、わたしたちは過去、夏に対して何を考えていたのでしょうか。私たちは検索バーの前で素直になりがちですよね。今回はGoogle トレンドで2018年から2020年までの「夏」キーワードの検索結果を調べてみました。
過去3年間の日本国内の 「夏」関連 人気キーワード
2018年から2020年の「夏」キーワードの検索スコアの変化を分析すると、①お祭り・フェス・イベント、旅行の検索スコアの激減 ②メンズ、レシピの検索比率が増加 ③2020年からパーソナルカラーへの認知度が高まったということが分かりました。
①お祭り・フェス・イベント検索スコアの激減
2020年4月、最初の緊急事態宣言が発令されてから、2020年のイベントはほぼ中止となりましたので、祭りキーワードの検索順位は4段階落ちた5位を閉めました。また、2019年まで15位内にランクインしていた「旅行」は、2020年30位内から消え、昨夏の自粛モード体制が感じられます。
②メンズ、レシピの検索比率が増加
2020年、メンズ関連キーワードが20位内に2つもランクインしました。2018年、2019年にもメンズ関連キーワードが存在感を表していたものの、全体ファッション検索率は減ったのにも関わらずメンズだけ伸びたのは興味深いですよね。昨夏の状況でも男性の購買意欲が女性より安定的かつ高まったのではないかという推測ができました。
また、外食を控え、自炊をする割合が増えるにあたって、「レシピ」が2020年9位にランクインしました。健康管理に欠かせない「野菜」の検索スコアも徐々に伸びました。
③パーソナルカラーの流行
2019年まで30位まで存在していなかった「ブルべ 夏」が2020年からいきなりランクインしました。「ブルべ夏」は、人の肌、髪などの色を分類する「パーソナルカラー」のタイプの1つです。2014年1月から2021年6月15日までのパーソナルカラーへの検索推移を確認すると、持続的に増加傾向にあり、2021年2月に最も検索量が多いことが分かりました。季節の「夏」とは関係が薄いかもしれませんが、ファッション、コスメなど、人の外見にかかわるジャンルではチェックすべきトレンドかもしれません。
2021年の日本国内の 「夏」関連 人気キーワード(2021.6.15時点)
夏に至るまであと少し。今夏の夏関連キーワードはどう変化していくのでしょうか。
6月中旬時点のデータを確認すると、2020年より「コーデ」、「祭り」のスコアが高くなり、少し外出に向けて関連がある業界での需要は回復しそうですね。また、夏用マスクへの関心は多少減っており、マスクの需要・供給が安定的に行われている印象です。最後に、「野菜」といった健康維持目的のキーサードも4年連続スコア増加傾向にあり、ヘルシーなライフスタイルへの需要も高まると予測されます。