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2021.07.27

Google広告自動入札 – クリック数の最大化

TAG: Google

Google広告では現在、さまざまなマーケティング目標に応じてスマート自動入札戦略を展開しています。今回はGoogle広告の自動入札機能の一つである「クリック数の最大化」について解説いたします。

 

|「クリック数の最大化」入札戦略とは

 

「クリック数の最大化」は自動入札戦略の一種であり、指定した予算内でクリック数を最大限獲得できるように入札単価が自動的に調整されます。

 

※参考:「クリック数の最大化」入札戦略について

 

指定した予算内でクリック数を最大限獲得するよう自動で調整しますので、一昔のようにキーワードごとに個別に手動での単価調整をする必要がなく、運用者が本来専念すべき領域(ビジネス戦略)へのリソース配分が可能になります。

 

また、完全にお任せモードではなく、クリック単価の上限値を決めることも可能な「上限クリック単価による入札の上限を設定」の項目も用意されていますので、ある一定ラインのクリック単価を超えないようにすることも可能です。

 

適切なクリック単価の算出(あらかじめ決められた予算に対し必要なクリック数のラインがある場合など)が可能な場合、上限クリック単価を設定することをお勧めします。

 

 

|「クリック数の最大化」導入時の注意事項

 

「クリック数の最大化」戦略は、コンバージョンや可視性を高める戦略ではないため、使うケースとしてはある程度限られてくると思います。

 

①まずは、サイトへの流入数を増やしたい

②現状は明確なコンバージョン関連の目標がない

③コンバージョンデータがないため、初期反応(CTR or CPC)をみてみたい

 

逆に、「明確なコンバージョン目標がある」とか、「クリックによる流入より、とにかく露出したい」などの「クリック数の最大化」が違う目標がある場合は、使うべきではありません。

やみくもにクリック数だけ集めても、最終目標が異なる場合は、費用対効果が悪くなる可能性がありますので、先ずはキャンペーンごとの適切な入札戦略についての検討が必要です。

 

 

|「クリック数の最大化」設定方法

 

「クリック数の最大化」を導入するキャンペーンを選択し、「設定」をクリックします。

 

 

 

設定画面の「単価設定」項目をクリックします。

 

 

 

「入札戦略の変更」をクリックします。

 

 

 

設定可能な入札戦略が表示されますので、「クリック数の最大化」を選択します。

 

 

 

クリック単価の上限を決めたい方は「上限クリック単価による入札の上限を設定」にチェックを入れ、上限額を入力してください。

その後、「保存」をクリックします。

 

 

これで設定は完了です。

 

 

|「クリック数の最大化」の挙動が波打つ場合

「クリック数の最大化」入札戦略ですが、上限入札単価を極端に絞った場合、下記のような波打つようなばらつきが発生する場合があります。

 

 

こちらの波ですが、「クリック数の最大化」入札戦略のロジックを理解する必要がありますので、先ず、ロジックを説明いたします。

 

①「クリック数の最大化」は、1日の予算内で、できるだけ多くクリック数を獲得できるよう、入札単価を下げる。

「広告ランク = 品質スコア * 入札単価」

※品質スコアが一定なら、入札単価が下がれば下がるほど、広告ランクも下がる。

 

②上記挙動により、ある一定まで広告ランクが下がると当然ながらオークションで勝てず、広告が表示できなくなる。

 

③オークションで勝てない状況が続くと、「クリック数の最大化」入札戦略は、入札単価を上げ表示回数を獲得するように動く。

※品質スコアが一定なら、入札単価が上がれば上がるほど、広告ランクも上がる

 

④ある一定まで、「③」の動きをとった後、予算内でクリック最大化するために、再び入札を下げる。

 

上記のロジックにより、大きさに差はあれど波が表示回数の波が発生いたしますので、もし波打つ状況が続いているようでしたら、ご参考ください。

より安く、より多くの人にクリックしてもらうことが目的である入札戦略であるため

 

|おわりに

 

いかがでしたか。

 

本記事では、「クリック数の最大化」についてご紹介いたしましたが、「それでも、自動化はまだ信用できない。。」など不安を感じる方もいるかと思います。

 

ただ考えないといけないのは、機械学習の進化により考慮すべきデータの幅とその量はどんどん増え続けているのが事実かと思います。一昔前の「手動での単価調整」ではすべてのデータを考慮した管理ができない、管理しようとしても、管理コストの増大などのリスクがあります。

つまり、人によるパフォーマンス改善に向けた完全調整は無理に近いのではないかと思います。

 

自社のマーケティング目標達成にむけ、どの自動入札戦略を使うべきか、実施後の挙動に対しての評価はどうするのか、自動入札導入による浮いたリソースをどのに割り当てるかなどを明確にするのがとても大切かと思いますので、導入がまだの方は、これを機会に検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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