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2025.07.17

誰でも使える時代へ!生成AIが私たちの未来を変える理由

TAG: AI 日本 海外

AIとは「Artificial Intelligence(人工知能)」の略称で、人間の知能を模倣し、学習・推論・判断などを行うコンピューターシステムを指します。主に、データの分析や分類、予測などの役割を担っています。

 

 

 

生成AIはその中でも、学習したデータをもとに新しいコンテンツを創り出すことができるAI技術です。テキスト、画像、音声、動画など、さまざまなコンテンツをまるで人間のように生成できるのが最大の特徴です。
▶参考:AIと生成AIの違いについて(USKネット)

 

 

 

最近では、一般のユーザーでもこうした高度なAI技術を簡単に使えるようになり、多くの分野で活用が進んでいます。その結果、企業間の競争もますます激しくなっています。アメリカのChatGPTをはじめ、中国ではDeepseekなどが開発され、世界各国で生成AI技術に注目が集まっています。

 

 

 

以下のランキングからも、さまざまな生成AIサービスが世界中で開発・活用されていることがわかります。

 

▶参考:AI関連企業ランキング(36Kr Japan)

 

 

 

 

 

GoogleよりAI?―ユーザー行動の変化

 

 

最近では、Googleの検索結果ページの上部にAIによる自動生成の回答が表示されるようになりました。これは「AI Overviews(AIによる概要)」と呼ばれ、ユーザーは他のウェブサイトにアクセスしなくても、検索結果から直接必要な情報を得ることができます。

 

 

 

 

 

この傾向により、Google検索経由でニュースサイトなどへアクセスするユーザー数は、2025年までの3年間で大幅に減少しています。2025年5月に行われたGoogleの反トラスト法(独占禁止法)裁判では、Appleのサービス担当副社長エディ・キュー氏が次のように発言しました:

 

「この2ヵ月間で(iPhoneなどに搭載されている)SafariブラウザにおけるGoogle検索の利用回数が明らかに減少した。こんなことは過去20年間で初めてだ」

 

その原因として、キュー氏は「ユーザーがGoogle検索よりもChatGPTなどの生成AIツールを選ぶようになってきた」と述べています。
▶参考:現代ビジネスの記事

 

 

これまでは「検索=ウェブサイト」というイメージでしたが、今ではAIアプリや音声認識AIなど、検索の手段も多様化してきています。今後、さらにAI技術に依存する動きは強まっていくでしょう。

 

 

 

 

 

日本では…企業の導入状況について

 

 

検索などの個人的な利用に限らず、日本の企業でも生成AIの活用が進んでいます。特に、ChatGPTのような言語生成型AIは導入率が高く、2023年以降、本格的な導入フェーズに入っています。

 

▶参考:JUAS(日本情報システム・ユーザー協会)|企業における生成AIの導入実態調査 2025年版

 

 

 

 

また、画像や動画といった生成AIによるコンテンツのクオリティが向上していることも、企業の採用を後押ししています。たとえば、パルコでは生成AIが作成した人物画像や背景を使って広告を制作しています。実際のモデル撮影を行わず、グラフィック・映像・ナレーション・音楽まで全てAIで制作し、モード感あふれる新しいファッション広告を実現しました。

 

 

▶参考:メタバース総研|日本企業の生成AI活用事例

 

 

 

企業にとって生成AIの活用は、業務効率化・コスト削減・クリエイティブ強化など、多くのメリットがあります。

 

 

さらに、AI活用能力を求める企業が増えていることから、社員のスキルを高めるための教育プログラムも拡大中です。AI関連の専門書籍は書店やオンラインで多く見つけられるようになり、セミナーなども気軽に参加できる環境が整ってきています。

 

 

 

 

 

AIが仕事を奪う?という懸念も…

 

 

一方で、AIによって人間の仕事が奪われるのではないかという不安の声もあります。実際に、AIによって業務の自動化が進めば、人間の役割が変化していくのは避けられません。

 

 

しかし、それは「すべての仕事がなくなる」という意味ではありません。人間にしかできない判断・創造・感性を活かした新しい役割が生まれていく可能性もあります。重要なのは、AIを敵と見るのではなく、「共に働くパートナー」として捉えることです。

 

 

 

 

 

AIをどう見るべきなのか

 

 

AIはここ数年で急速に発展し、私たちの生活に深く入り込んでいます。今や、誰もが日常的に使える身近な技術になりました。

 

 

日本企業においても、約4割がすでに生成AIを導入・準備中であり、大企業ではその割合が7割を超えています。パルコの他にも、JALでは社内向けチャットAI、いなげやでは需要予測の自動化、JR東日本では故障検知への活用など、現場レベルでの活用が進んでいます。

▶参考:IT Leaders|国内企業の生成AI活用事例・最新動向まとめ

 

 

生成AIは、「導入すれば終わり」ではなく、正しく使いこなすことが成功のカギです。まずは一部の部門や業務から小さく始めて、導入→検証→改善というサイクルをまわすことが、これからの企業に求められています。

AIを上手に活用しながら、自分たちの可能性を広げていく。そんな未来志向の姿勢が、今後ますます大切になってくるのではないでしょうか。

 

 

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