2022.04.15
脱クッキー時代により重要になる顧客との接点獲得方法3選
TAG: #cookie #retargeting
Google Chromeの3rd Party Cookie (サードパーティークッキー) 廃止については、既に様々な記事に目を通している方が多いかと思います。ここで 3rd Party Cookie が使えなくなったことで何が難しくなり、何が重要になったかを簡単にまとめました。
何が問題か?というと、顧客がサイトから離脱すると、そのまま「さようなら」になってしまうこと...
リターゲティング広告は、離脱顧客の再訪問を誘導し、購入経路に再流入させる、インターネット広告の中で最も代表的な商品の1つです。場合によってはかなりしつこく追跡してくるような印象を抱いた経験もあったりしませんか?
こうしてサイトから離れたお客様に商品のバナーが表示できたのは、3rd Party Cookie にお客様の訪問記録があるからです。近いうちにこの 3rd Party Cookie の利用ができなくなるこどで、サイトに訪問したお客様について引き続き商品やサービスを露出することは難しくなるでしょう。
つまり、様々な方法と費用をかけて確保した訪問者を見逃すと、再訪問させにくくなることです。
それでは、何が重要になったのでしょうか?
結論から申し上げますと、顧客が離脱しても心配のない「つながり」、つまり訪問者のデータ確保が重要になりました。
要するにサイトを離脱した顧客の情報を1つでも持っていれば、顧客と虚しくおさらばすることを防止できます。 さて、会員データベースはどうやって確保できるのでしょうか。
1. 会員(ユーザー)登録を促す
最も直観的な方法は、やはりユーザー登録によるデータの獲得です。「ユーザー登録」させるのって難しすぎない? と思われがちですが、2点だけ心がけることで新規登録数を向上させることができます。
①顧客を動かせる提案
今すぐ購入しなくても、ただ加入することで特別な割引特典を受けることができたり (例:クーポンブック、ポイント、無料配送特典)、低価格で商品を体験することができる場合(例:送料だけ払えば無料サンプルを貰える、お得なお試し商品の販売)、自社商品に興味を持つお客様はサイトに加入する確率が上がります。もちろん新規ユーザーに対してのフォローアップも必要です。
②加入プロセスをシンプルに構築する
登録の際に入力項目が多すぎると、せっかく登録ボタンを押してもらったのに簡単に離脱してしまいます。とにかく加入手続きは簡素化することが大事です。本当に必要な情報のみを必須項目として設定し、その他の項目は選択事項に設定しましょう。但し、お客様との接点を作ることができる「メールアドレス」と「電話番号」は、1つ以上は確報するようにしましょう。
例えば、自社で配送が必要ないサービスを提供する場合、会員登録段階ではメールアドレスとお名前のみ入れてもらうようにするのも良いでしょう。
2. コンテンツを利用する
商品、サービス、プラットフォーム、ソリューションなどの商材は、お客様にその商材を購入することで得られる価値を伝える必要があります。その場合最も大事とされるのが、コンテンツの作成です。
誰でも真似できるインテリアコンテンツでファンを確保した「IKEA」アプリケーションは、コンテンツで会員を集めた代表的なプラットフォームです。SNSフォロワーを増やし、ニュースレターでターゲットに最新情報を伝える方法で顧客との関係を継続することができます。
3. 広告の活用
まだコンテンツが十分でありながら、ターゲットがはっきりしている場合なら、広告を活用してターゲットの情報を獲得することができます。
顧客ニーズに合わせたパーソナライズド商品を紹介する必要があったり、1対1での詳細な案内が必要な場合、Google Ads リードフォーム表示オプションやFacebookリード獲得キャンペーンを実施することでお客様の簡単な情報を受け取ることができます。インスタントフォームを使用して、名前、メールアドレス、電話番号などの連絡先情報を取得してみましょう。
獲得した会員データをさらに活用する方法
会員のデータがどれだけ簡単なものでも、サイト上の行動データとつなげることでより活用度が上がります。
サイト分析では、ある訪問者が午前8時台にページ閲覧とショッピング割合が高く、ヨガ用レギンスに興味があることだけが分かりますが、ユーザー登録情報をくっつけることで、午前8時前後にこのユーザーIDに10%OFFクーポンを発行したり、メッセージを送ることができるでしょう。
会員確保と1st Party データ分析に対する重要性は、多くのデータ・マーケティング専門家が口を揃えて言っている内容です。今回紹介した内容をもとに、販売する商品の特徴と主なターゲットに合わせて顧客との強いリンクを作ってみるのはいかがでしょうか。