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2021.06.24

ベビー・キッズ市場が伸びている

TAG: 日本 海外

近頃、私たちの生活に深く浸透してきたサービスは何だと思いますか?Glossom株式会社の2020年調査によりますと、利用時間面で最も増えたのは「YouTube」で、10代から50代のすべての年代でその利用時間が増えたことが分かりました。

 

出典:Glossom株式会社、「スマートフォンでの情報収集に関する定点調査」、2020

 

 

さて、皆さんは、YouTubeが提供する公式チャンネルを除いて、世界で最も登録者数が多いYouTubeチャンネルが何かご存知ですか?

 

2021年6月基準、登録者数ランキング1位は、「T-Series」というインドの音楽チャンネルで、約1.86億人の登録者数を獲得しております。次いで2位は、「Cocomelon – Nursery Rhymes」というアメリカの子供向けチャンネルで、1.13億人の登録者数を持ってます。面白いのは、チャンネルTop10の中で、子供向けのチャンネルが4つもあるというところです。キッズ向けの市場は、YouTubeコンテンツだけではなく、世界的に伸びております。

 

出典:SOCIAL BLADE, TOP 50 SUBSCRIBED YOUTUBE CHANNELS, 2021.6.24 基準

     
   

例えばアメリカで行われた子供関連市場の推移を見ると、アパレル、家具、玩具、本など、さまざまな分野で伸び率を確認できます。

  

GRAND VIEW RESEARCH, Toddler Wear Market Size, Published Date: Sep, 2019

 

GRAND VIEW RESEARCH, Toys & Games Market Size, Published Date: Jul, 2019

   

少子化が進んでいる日本は例外なのでは?」と思う方もいらっしゃるかと思います。確かに厚生労働省の発表では、2016年から3年連続で100万人を割り込み、2020年の出生数は87万2,683人で過去最低を記録しました。ですが、その数に反してベビー・キッズ市場は概ね好調でございます。

 

矢野経済研究所の子供関連ビジネス市場に関する調査を実施(2020年)の調査結果によりますと、日本国内の子供関連ビジネス市場は、前年度比1.6%増の15兆2,048億円の規模です。ベビー・キッズ市場が伸びている要因のひとつに、子供関連ビジネスで少子化のなかでも企業のさまざまな取り組みにより市場は伸長してきたとのことです。確かに、昔と比べてアパレル企業でベビー・キッズラインをリリースするなどの参入企業が増えました。

 

しかもベビー・キッズ市場は「6ポケット」市場と呼ばれ、子ども一人に対して両親と祖父母の計6人のポケット(財布)が潜在しているとされており、子供の数が少なくなった分、高価格帯のアイテムを選ぶことに抵抗が少なくなったことが原因とされております。企業としても決して諦めざるを得ない市場であるというのは間違いありません。

 

一方で去年から流行った新型コロナウイルスの影響でインバウンド顧客の数が激減し、大手子供用品メーカーの苦戦が予想されます。ただ、巣ごもり生活による非対面型サービスが続々と出ており、今後IT技術と掛け合わせた教育、エンターテイメント関連サービスは伸びていくと予測されます。

 

 

 

 

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